生姜の魅力

医食同源のシンボル

生姜は古くから生薬や食べ物として用いられてきました。実は日本最古の書物『古事記』にも登場しているほど。そのおいしさと薬効は、神代の昔から知られていたんですね。
この生姜の魅力は世界中で知られており、日本と同じように太古の昔から用いられてきました。食に、薬に。生姜は「おいしく体に良い食べ物」の代表格だったのです。医食同源。中国で華開いた漢方の在り方を体現する食材なのです。

代謝を高めて体調を改善

生姜は非常に効果の高い生薬であるとされています。その主な効果は「発散作用」と「健胃・鎮吐作用」です。
「発散作用」は発汗を促し発汗を促すことで寒気を伴う風邪の初期症状の改善などに用いられます。また「健胃・鎮吐作用」はジンゲロールという成分がもたらすと言われている効果です。胃腸の冷えなどによる胃腸機能回復を助けるほか、吐き気を沈める効果があると言われています。
また、腸の活動を活発にさせ、便を積極的に排出させる効果も知られています。
これらの共通項は「排出」。つまり「デトックス」の効果です。生姜は新陳代謝の力を高め、体から良くないモノを排出するのを助けてくれる食材の代表選手なのです。

生の生姜から得られる効果

 実は、生の生姜から得られる効果と、加熱した生姜から得られる効果は違うと言われています。生の生姜から得られると言われる効果のうち、最も有名なのが前述の「健胃・鎮吐作用」です。生の生姜に多く含まれるジンゲロールという成分がこの効果の源だと言われています。

加熱した生姜から得られる効果

加熱した生姜は体脂肪の分解を促し、筋肉で消費されやすくする働きがあると言われています。また、生姜を100℃以下の温度で加熱すると、ショウガオールという成分が多くなります。この辛味成分が全身の血行を良くし、身体を芯から温めてくれるというのです。この効果は「代謝を良くする効果」であると言い換えられます。これが女性にうれしい「冷え性の改善」や「美容」「ダイエット」に生姜が良いとされる理由なのです。